家族などの身内が亡くなると、時間が止まったように感じる人も多いのではないでしょうか。しかし、悲しみに止まっている暇もなく、さまざまな手続きに追われることが少なくありません。

そのなかで決められた日までに故人が住んでいた家を退去しなければならなかったり、故人が使っていた遺品を片付けなければならないということがしばしば起きます。

遺品整理をする時間や体力を十分に確保できないときには、遺品整理業者に依頼しようと思う人も多いのではないでしょうか？

しかし、あとになってあのとき時間をかけて遺品整理をすれば良かったと思ったり、本当に処分して良いかきちんと考えれば良かったなど後悔する人も多いようです。

今回は遺品整理を行うときに後悔しないためのポイントと、遺品整理業者に依頼するときのポイントについて詳しくお話ししたいと思います。

仕分けしよう

遺品はまず、仕分けすることがポイントの一つです。

遺品には、さまざまなものがあります。このため、遺品を仕分けることがポイントです。仕分けを行うと遺品整理をスムーズに行うことができます。

手続きが必要なもの、処分するもの、形見として残すものなど、遺品を仕分けすることで、何をどう片付けるのかわかりやすくすることができます。

遺品整理業者に依頼する場合でも、仕分けしてあることで、間違えて処分してしまったという事態を防ぐことができます。

特に、相続に関する書類や、貴重品などは、すぐに必要であったり、相続するために手続きが必要になる場合もあります。遺品整理をしているときにどこへ行ったかわからなくなってしまったということも、避けることができるでしょう。

さらに、処分するものが仕分けられていることで、遺品整理業者の作業が進めやすくなることもポイントです。作業が進めやすい状態であれば、費用を抑えることに繋がる場合もあります。

大切なものを探す

遺品整理をしていると、大切なものや必要なものがどこにあるのかわからないということもしばしば起きます。

このため、必要な書類などを先に探し出しておくこともポイントです。
パスワードやログイン情報などがわからなければ、デジタル資産の手続きを進めることができません。

また、故人が大切にしていたものを形見として受け継ぎたくても、大切なものがどこにあるのかわからない状態では、形見を受け継ぐこともできなくなってしまいます。

最も良いのは、故人が亡くなる前に大切な情報などの保管場所を聞けることです。しかし、故人から直接聞くことが難しかった場合には、大切なものを先に探しておくことで、遺品整理をスムーズに進めることができます。

一気に決めてしまわない

遺品整理を行うときに後悔しないポイントは、迷ったときは一気に決めないことです。
処分するのか、残すのか迷ったときには、一度冷静に考える時間がポイントです。

特に大切な人を亡くした直後は、冷静な判断ができにくくなっている可能性があります。一度処分してしまえば、二度と手に入れることができません。このため、遺品整理で迷ったときには、その場で一気に決めてしまうことは避けましょう。

遺品整理をしなければと思って、冷静な判断ができないまま処分を決めてしまうと、あとから後悔することも多くでてきます。一人で決められないときには、家族に相談したり、時には遺品整理業者に相談してみても良いでしょう。

二度と手に入れられないものを後悔しないように整理することが遺品整理のポイントです。

処分方法がわからないときは相談も

遺品のなかには、処分したいと思っても、どのように処分すれば良いのかわからないものもあります。処分方法がわからないものは、遺品整理業者に相談することもできます。

遺品整理業者は、遺品を整理したり、処分することのプロです。
単に不要になったものを処分する業者とは違って、故人や遺族の気持ちに寄り添い、どのような処分が適しているのかをアドバイスしてくれます。

また遺品のなかには、処分にあたって供養が必要になるものもあるでしょう。供養が必要になった場合でも、どのような場所に依頼することが望ましいのかなど、わからないことを相談したり、アドバイスをもらうことができます。

処分方法がわからないまま取り扱うのではなく、遺品整理業者に依頼することで、故人と遺族の気持ちに寄り添った処分が可能になります。遺族の気持ちに寄り添ってくれることで、後悔の少ない遺品整理が実現するのです。

遺品整理業者では

遺品整理は、引っ越しや大掃除などの片付けとは違います。単に使わなくなったものを処分することとは違う意味合いがあるでしょう。

故人が遺したものには、それぞれの想いがあります。また遺品整理を行う段階では、感情が溢れてしまったり、故人を亡くしたことの気持ちの整理がついていない場合も多くあります。自分では悲しみを感じていなくても、遺品に触れることで気付く悲しみもあります。

そのなかでスムーズに遺品整理を行うことは難しい場合もあります。そのようなときに助けとなるのが遺品整理業者なのです。

遺品整理業者と不用品回収業者の大きな違いは、故人や遺族の気持ちに寄り添うか、単に不用品を回収してくれるかでしょう。不用品回収業者はスムーズに不用品を回収してくれます。しかし、故人や遺族がどのような想いを抱えているかを鑑みることはほとんどありません。

遺品整理業者は、同じ処分であっても、故人と遺族の気持ちを尊重してくれるのです。

まとめ

ここまで遺品整理について詳しくお話ししました。
遺品整理は心の整理がついてから、時間をかけて行いたいと思う人が多いことでしょう。

しかし、実際には遺品整理をするための十分な時間を費やせなかったり、故人が暮らしていた場所の退去の期限が決められているなど、なかなか冷静な気持ちを取り戻してから行うことが難しい場合が多いです。

そのようなときに遺品整理業者に依頼するという方法があります。
遺品整理業者では、後悔しない遺品整理のために、故人と遺族の気持ちに寄り添うことを重視します。

処分方法や処分するべきか迷ったときなどにも、相談に乗ったり、どのような方法が望ましいかなどのアドバイスをもらうことができるのです。

遺品整理をしなければならないけれど、後悔はしたくないと思うのは、故人を大切に思えば当たり前のことです。後悔しない遺品整理を行いたいときには、遺品整理業者に相談してみてはどうでしょうか。